京都に帰りたい。

わたしにとって、京都は地元ではないのだけれど。わたしの地元はあくまでも兵庫県なのだけれど、ふとそんな気持ちになることがままある。
京都に行きたいのではなくて、京都に帰りたい。つまるところ、わたしにとっての京都は大学生活全般なのだろうなぁ、と思う。
あの雪景色とか、真夜中の様々なドライブとか、全てが今のわたしにはない、なにか、であり、ひどく眩しく懐かしく、いとおしく感じる。大学生活の四年には、基本的にあまり後悔はない。まぁ、もうちょっと恋愛などしておいたほうが良かったのかもしれないけども、それはそれ、というか。踏み出せない、というか、なんらかの欲望(まぁ主に性的な)を持った男のひと、が嫌いだのなんだのより、怖いので仕方ない。好きになるひとも、だいたいがわたしに下心なんぞ抱かないので、なんというか。そういった気持ちを持たれる、ということが、わたしの内面や外見に対するコンプレックスを刺激するのだな。おそらく、にすぎないけれど。まぁ、なるようにしかならいので、そんなことはあまり気にしていない。

とにかく、京都に帰って、あの日々のように、自堕落に自由に、甘やかされて愛されて、そんな日々が送りたいな、などと思う。
呼び出せる相手がいるしあわせを噛みしめ、夜中までゆるゆるなぞしたい。